羅臼岳 1

 羅臼岳は、北海道目梨郡羅臼町にある、標高1661mの山で、日本百名山の一つです。標高は比較的低いものの、スタート地点の標高が低い事からかなりの高度を登り、更に長距離を歩く事から、3千m級の山と変わらない体力と時間を消耗します。登山口は知床半島の西側、岩尾別温泉と、東側、羅臼温泉からの二通りがあります。岩尾別温泉からのコースの方が距離が短く、こちらが一般的に用いられている事から、このコースを選びました。


それでも、岩尾別温泉の標高が185mである事から、残り1,476mを登る事になります。そして、この知床半島はヒグマの生息地であるので、熊鈴は必須で、出来れば熊撃退スプレーの携帯が望まれます。知床自然センターと木下小屋で、熊撃退スプレーのレンタルが出来ます。今回、私と友人合わせて3人で羅臼岳に挑戦して来ました。






↑岩尾別温泉・ホテル地の涯(ちのはて)


車で来た登山者は、ここに駐車します。しかし、アスファルト面はホテル宿泊者のみが駐車可能で、一般登山者は空いた草地や、道路脇に停める事になります。





↑木下小屋


ここが羅臼岳の登山口で、登山届を書いて置きます。そして、ここには比較的、綺麗なトイレもあります。登山開始時刻は、午前6時です。





↑登山道


木下小屋を過ぎるとひらすら、樹林帯を進んで行くことになります。北海道知床にありながら、気温は結構高く、汗ばみながら進みます。今回、ペットボトル1本を持って行きましたが、物足りなかったです。気温にもよりますが、夏場は2・5~3ℓは持って行った方が良いでしょう。





↑弥三吉水


清水が流れ出ていて、飲みたくなる衝動に駆られます。しかし、北海道の自然の生水は、エキノコックスと言う寄生虫がいる可能性があるので、煮沸してからの飲用が推奨されます。私達も喉は渇いていたものの、飲むのは我慢しました。




↑銀冷水


特に水が流れている様子は見え無かったです。





↑最後の樹林帯


銀冷水からしばらく歩けば、ようやく樹林帯を抜けます。羅臼岳登山の体感ですが、8割方が樹林帯でこの間、ほとんど展望はありません。






↑一の岩場


ここに着いたのは9時15分で、3時間の登りです。この先に眺望が広がると信じて力を振り絞ります。




↑羅臼平


広々とした平原に出ました。ここで昼休憩を取ります。




↑羅臼岳


雲の切れ間から、ようやく羅臼岳の山頂が望めました。かなり消耗していますが、ここからがラスボスとの勝負です。




↑山頂を望む


山頂へと続く道は険しく、最後の部分は石垣の様になっています。ここからは、体力ではなく根性で登る感じです。




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